被災地ボランティアに行く前に知っておきたい熱中症対策
更新日:2018-07-12 00:00 【この情報は賞味期限が切れている可能性があります!】
富永さんからのボランティアの注意事項です。
【現場に行く前の注意点】
① 暑さへの馴れ:暑熱順化を獲得しておく
- 暑熱環境で7日間体を動かして、汗訓練をする
- 汗ばむ運動を1日30分、出発前日まで行う
- 順化運動後に牛乳を200ml飲む(血液量アップ)
- 順化には、通常1カ月ほど必要ですが、1週間の短期順化でも発汗能力アップが期待できます。
② 服装
日よけが後ろについた帽子、メッシュ素材などの通気性の良い服装、タオル、軍手などを準備する
③ 食生活
- 朝食を必ずとる:1日の水分摂取量の40%は、3度の食事から摂っています。朝食を抜くことは、その時点で脱水、塩分不足となります。
- 作業前日のアルコールを控える:アルコールは尿量を増やします。暑い作業前日の飲みすぎは危険です。飲酒後には、必ず水分補給を。
【ボランティア現場での注意点】
①不調を感じたら、すぐに申し出る
ボランティアの方は、充分な自己管理が求められます。自発的な予防行動が必要です。慣れない作業に『これぐらいは大丈夫』と頑張る人は要注意です。
②定期的な水分と塩分摂取
- 作業開始前に、まず1杯の水分をとる
- 作業中は20~30分ごとに、コップ1~2杯(200~400ml)の水分を取る。
- のどの渇きに任せず、定期的に水分をとる
- 作業中の水分にあわせて塩分をとる:水1Lに塩1~2g(塩ひとつまみ)、もしくはナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンクを飲む
- 大きめの梅干を1個食べる(1粒のナトリウム約800mg)
- 作業が終わった後にも水分をとる
- 脱水が強い場合、OS-1など経口補水液を飲む
- 排尿回数の減少、尿の色が濃ければ脱水を疑う
③日陰の涼しい場所で休憩をとる
【現場で熱中症が疑われたら】
①熱中症の初期症状:
めまい、高体温、筋肉痛、筋肉の引きつれやけいれん、大量の発汗、頭痛、気分不良、吐気、倦怠感、手足が震える
②熱中症を疑う人がいたら、まず涼しい場所へ移動し、脱衣と冷却を行う。
意識なし →救急車を呼ぶ 意識がある→未開封のキャップがついたペットボトルから自力で水分を飲めるか→飲めなければ救急車 →水分摂取後も症状が改善しない時は医療機関へ
- 症状は急変することがあるので、決して一人で放置しないこと
熱中症は、急に暑くなった日、28℃以上の日、連休明け、作業開始日が危険日です。ボランティアの方には、自己管理の徹底が求められます。熱中症は予防可能な災害です。決して無理をせず、二次災害を防ぎましょう。
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